名和晃平作品を高価買取中|美術品、絵画の買取はアートフラールへ
2021/05/22
作品の保存(保管)について②
今回は、絵画や版画などを
箱に入れて保管しておく時の注意点を
中心に述べていきたいと思います。
絵画や版画などを入れる箱は
上記写真のように
①段ボール製、と②布製が
一般的によく見受けられると思います。
①の段ボール製の特徴は、
長い年月が経つと劣化しやすいですが、
通気性があり、②よりは中に水分が籠りにくい。
逆に
②の布製は、ベニヤ板や圧縮して強化した特殊紙が使われているため、
横からの力に強く外部からの保護、と
見た目の高級感はありますが、
密閉度が高く
中の湿気が出にくい傾向があります。
そのため、出し入れ無しに同じ環境(同じ部屋・場所)で長期間保管した場合に、
②の布製タトウ箱の方が、カビやシミなどのトラブルが生じ易いようです。
これは、実際に買取に行ったときに何度か経験したことです。
また、保管場所で気を付けたいのが、
マンションの押し入れです。
コンクリートが固まるのに数年掛かると聞きます。
特に新しめのマンションの押し入れの中に閉まっておいて
久々に出したら、カビやシミが出ていたという話は聞きます。
また、前回も述べたように、
壁に結露が出る部屋や
お風呂からの湯気が直接当たる部屋、
梅雨や長雨時に湿気を帯びる部屋
部屋干しをしている部屋
などは避けた方が良いと思います。
このように湿気には特に留意ください。。
また、高温の部屋(屋根裏)などに置きっ放しも、
絵具や保護材であるニス系の表面の軟弱化と
アクリルガラスの膨張による作品の接触により
作品へのダメージが生じることもあります。
上記の点を注意しながら、
一番大事なのは、
毎年、晴れが続く春や秋に
箱から出して
虫干をしたり、
エアコンを掛けた部屋で
作品や箱の中に入った水分を除去することです。
このように、定期的に出して作品を触り、見ることで、
トラブルを早期に発見出来ます。
アートフラールでは、美術品・絵画の高価買取中です。
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