ポール・アイズピリの作品を重点買取中|美術品、絵画の買取はアートフラールへ
2021/04/12
版画のエディション表記について③
前回述べたレギュラーエディション(アラビア数字やローマ数字表記)とは別に
アルファベットの文字表記のものをご覧になったことがあると思います。
その代表的なものの一つが上記のAPまたはEAです。
この違いは使用言語の違いで、共に「作家保存版」と言われるものです。
AP=Artist's Proof(英語圏)
EA=Epreuve d'artiste(フランス語圏)
他に、ホアキン・トレンツ・リャド(スペイン)はPAと表記しています。
このP.P.は「プリンターズ・プルーフ」と言って「制作工房保存版」です。
存在しても1~3枚程度のことが多いよう思われます。
P.P.=Printer's Proof
こちらは、全ての版画にもあるものでなく、「非売品」で贈答用や商品見本として作られることがあるようです。
H.C.=Hors Commerce (仏ではHors de Commerce)
その他、「試し刷り」のもので流通に乗るときにつくエディションが下記のものです。
レギュラー作品と同じ刷り(色)の場合には1~3枚程度が一般的だと思います。
が、まさに名前の通り試し刷りでレギュラー作品とは色が違って刷られている場合には、ユニーク品として逆に価値が上がる場合も多々あります。
T.P.=Trial Proof(英語)
B.A.T.=Bon á tirer(フランス語)
また、「美術館保存用」として
M=M.P.=Museum Proof
などもごく稀にみうけられることがあります。
これらのエディションもレギュラー作品と同じ刷り(色)の場合には評価は基本変わりません。
あくまでも保存状態で差が出ると考えてください。
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