ミッシェルドラクロワ、篠田桃紅の作品を重点買取中|美術品、絵画の買取はアートフラールへ
2021/01/21
手彩(筆入れ)のおもしろさ1
世界的なアーティスト・篠田桃紅は107歳である現在も現役で活躍されています。
私は、その先生が作り出す力強くてシャープな線と間(ま)が大好きです。
筆だけで書かれた作品は勿論素晴らしいのですが、60年ほど前からチャレンジされている版画作品もとてもユニークで素晴らしいです。
大部分の版画作品は朱や金泥、銀泥、緑青、顔料などを使って筆入れされています。
しかも遊び心がとてもおもしろいです。
上の2作品を見比べてくだされば一目瞭然。
同じタイトルですが、筆入れをされた日が違うんでしょうか?
銀の濃淡が全く違う上に筆を落とされた箇所も上気味と右気味・・
当然仕上げの朱(恐らく月という文字)も左→右と上→下と位置も方向も変えています。
こちらの「頌(しょう)」という作品は、朱に関してはほぼ同じなのですが、
片方だけ黒い部分に金泥による筆入れが施されています。
「An Ode」も「頌(しょう)」も一つ一つ見れば、それぞれが完成された作品です。
でもこうして見比べて見ると、同じタイトルなのに緊張感や雰囲気が全く異なり違う作品のように思えてきます。
この遊び心が、版画といえども一点物のオリジナリティの高さとして評価されているのだと思います。
篠田桃紅作品のご売却・ご購入のご相談はアートフラールへお気軽に申し付け下さい。